ニュージーランドのタウポ火山帯で約24万年前に発生したカルデラ形成噴火「ママク・オハクリ火砕流」(VEI=7)を対象に、著者らの開発した新しい定方位サンプリング法を用いて下部~上部ユニットのサンプルを採取し、古地磁気方位を測定した。その結果、すべての噴火ユニットが地磁気エクスカーションイベント中に発生・堆積したことが分かった。従来研究によると、エクスカーション時の地磁気移動速度は、平常時(永年変化)のそれよりも一桁速く、その速度を仮定すると、噴火の開始から終息までに数十年~数百年を要したと考えら… もっと読む